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更新日:2025年05月28日
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【学長ブログ】第2回_知る人ぞ知る
本学が抱える問題のひとつとして知名度の低さがあります。ある調査によると、本学は他大学に比べて知名度が低いという結果が出ています。知名度には校名認知(大学の名前を知っていること)と特徴認知(大学の特徴を知っていること)がありますが、本学は他大学と比べて校名認知が低いようです。一方で、特徴認知は校名認知に比べると低くはないという結果もでています。
つまり、本学の名前を知っている高校生の割合は低いけれど、名前を知っている人は本学の特徴までしっかりと理解しているという、「知る人ぞ知る」というのが本学の認知度の特徴になっています。
140年近くの歴史を持ち、著名人を含め14万人以上の卒業生を輩出し、正岡子規の妹律が通っていた共立女子職業学校が母体であり、フォークの聖地としても知られ、レコード大賞が開催されたこともある共立講堂を持っているにもかかわらず、なぜ校名認知が低いのでしょうか。
1938年 共立講堂
現在の共立講堂
全国女子大学で高等学校進路指導教諭が評価する「入学後、生徒の満足度が高い大学」ランキングは3位で、全国女子大学で高等学校進路指導教諭が評価する「就職に力を入れている大学」ランキングでも5位に入っています。女子大学で女性社長数ランキングは第2位で、ビジネス学部は「2024年学部系統別実就職率ランキング」の《商?経営系》で1位になりました。学生指導や就活支援に力を入れ、高い評価を受けているにもかかわらず、校名認知が伸び悩んでいるのは不思議です。
5年連続で大学、短期大学ともに私立大学等改革総合支援事業のタイプ1、タイプ3に選定されているのに…。
東京駅から一番近い大学で、他大学よりも一足早く登録博物館に指定された共立女子大学博物館を持ち、戸田公園に艇庫を持つ唯一の女子大学であるのに…。
教育、キャリア支援や施設などいろいろなアピールポイントはあるのですが、それが高校生には届いていないのかもしれません。
「知る人ぞ知る」共立ではなく「だれもが知ってる」共立にするために、何かいい方法はないかと日々悩んでいます。